デバイスの動きを熟知し、「お客様の期待通りに動く」を実現するために試行錯誤する

デバイスの動きを熟知し、「お客様の期待通りに動く」を実現するために試行錯誤する

プロフィール
氏名:幡野 綾
所属グループ:デバイス制御開発グループ
入社年日:2018年7月1日 入社7年目(育休2回を含む)
夏休みの過ごし方:箱根の保養所を利用しました。子供たちと一緒に自然と触れ合いながら遊び、良いリフレッシュになりました!

1.所属しているグループは、どのような業務を行うところですか?

自動精算機・再来受付機の設計・開発です。
デバイス制御に特化して開発を行っている機種もありますが、画面制御も含めてトータルでソフト開発を担っている機種の方が多いです。
お客様からの依頼による追加のカスタマイズも随時行っています。

2.所属グループの中であなたは、どのような製品に関わっていますか?

育休前は、病院の再来受付機「APS-3300」や、病院向け精算機の「FIT-A」のカスタマイズを行ってきました。
育休前後に他グループになりますが、病院だけでなくホテルやゴルフも含めた精算機・受付機のインシデントの調査業務を経て、現在は、「TEX-01K」等のホテル向け精算機や、「TEX-2900」等のゴルフ場向け精算機に関わっています。

3.所属グループのメンバー構成や、雰囲気などの特徴を教えてください。

メンバーは30代が中心で、入社5年程度の中途メンバーが半分です。
テレワークをする日もありますが、デバイスを扱う以上は出社が多いので、直接顔を合わせる機会が多いグループになります。
オフィスには開発中の様々なデバイスが置かれており、困っていると近くの誰かが声をかけてくれて、「人が良いなぁ」と思う場面が多々あります。
少数精鋭で、それぞれ違う案件を抱えていますが、他機種や過去の事例から問題を解決したり、相談したりする場があります。

4.所属グループの中であなたは、どのような役割を担っていますか?

現在は、ホテルやゴルフ場の精算機のカスタマイズの為の事前調査を主にしています。

5.所属グループ内ではどのようにコミュニケーションをとっていますか?
また、その際に工夫している点があれば教えてください。

デバイス制御チームは出社が多いので、直接デバイスで動きを見ながら顔を合わせて相談をする事が多いです。
テレワーク時も質問1つならGoogle Chatですし、込み入りそうなら短時間のGoogle Meet等用途に合わせてやり取りをしています。
長く稼働している精算機が多く、様々な機能が関連して複雑な話になりがちなため、端的に伝えるように心がけています。

6.自社の製品を作り上げていく過程において、所属グループはどのような部分で強く貢献できていると思いますか?

『(お客様の)期待通りに動くこと』を実現してきた事が貢献できている点です。
自動精算機のデバイス制御と言えば、肝の部分です。
動くことは大前提ですが、時間がかかってしまうとクレーム等、実はトラブルの種が無数にある部分でもあります。
『期待通りに動くこと』は人によって定義が違うということを念頭に、本当に必要な機能を形にしてきた実績があります。
基本的な動きもそうですが、設定を変えた場合の動き、エラーが起きた時の動き、軽微なカスタマイズでも細かくヒヤリングをして、期待に沿った動きを実現できている事で製品の価値を高められていると感じます。

7.所属グループでの業務を通じて、達成感のあった話や、苦労した話を具体例を交えて教えてください。

レシートなどのサーマルプリンターと、A4サイズを印刷するレーザープリンターの両方を扱う機種があります。
1台で両方から印刷をしたいという要望がお客様からあり、対応をすることになりました。
印字量にもよりますが、サーマルの印刷は2秒で、レーザーは7秒程かかります。
私は、最短時間を優先したサーマル⇒レーザー(並行処理)の順で排出する流れで考えてましたが、レビュー者からは逆でレーザー⇒サーマル(順列処理)の固定でと指摘を受けました。
理由は、レーザーでのエラーや万が一印刷完了順が変わった場合を考慮すると、画面表示の処理が複雑になることが懸念されたからです。
その方針で各デバイスでのエラーのタイミングなども洗い出し、フローチャートにまとめ直したところ、修正内容は非常にコンパクトになることも判りました。
そして、数年経ってもその辺りの不具合は出ていません。最短時間ではないのにクレームなどは無く、判り易さとトラブル無しが勝った結果です。
私にとっては、利便性の意味を考える契機になりました。

8.今後の目標を教えてください。
(グループとして目指しているところと、そのために個人として何をしていきたいかなど)

弊社の精算機の種類は現行だけでも10機種以上あります。販売終了していても、保守を続けている機種はさらにあります。
それらにはまだ古いアーキテクチャの物もあり、今はそれらの刷新を図っていくことに注力しています。
私は、開発も行ってきましたが、インシデントの調査(デバイス制御か、アプリか、設定ミスか、操作ミス等の切り分けから)を担当した時期もあり、病院、ホテル、ゴルフ、飲食と様々な業態で起こった問題を見聞きしてきました。
その時の経験を生かして、新しいアーキテクチャに切り替えた後も、長く使い易い自動精算機になるように努めていきたいです。

9.所属グループにはどんな人が向いていると思いますか?

設計書よりも利用者側の目線を大事にしたい人、デバイス制御の実際に物が動く面白さが好きな人、実機の操作をしながら試行したい人が向いていると思います。
デバイスの都合を考慮しつつも、使い勝手など利用者側の目線が最優先になります。日常で見かける精算機の操作感が気になる人も向いていると思います。
また、弊社に限らず、AIの導入をグループ会社全体で押し進めている背景もあり、AIを試しながら開発の効率化を図りたい人にも良い環境です。

10.所属グループに入りたいと思っている方へ一言

私自身、前職までは設計書のみからの開発や単発での請負で、単純にプログラムを組むことだけがやりがいでした。
ですが、今の業務は一筋縄でいかないデバイス制御や、利用者目線に立った仕様を考えるなど、考える幅がとても増えたのと同時に、達成感も増えました。
導入後のユーザーのリアルな声を聴く機会もありますし、病院や旅先で弊社の自動精算機を見かける機会も多く、社会に役立てられている実感があります。
グループとしては、その実績と経験を糧に、AIや新アーキテクチャなど新しい開発手法を取り入れての成長の過渡期に差し掛かっています。
実際にモノを動かしながらお客様に寄り添った開発をしたい方、是非一緒に成長していきましょう。

デバイス制御開発グループのメンバー集合写真